トークン / ティッカーシンボルを正確に判別する方法

2024-02-20 11:51に発行済

ティッカーシンボルとは?

暗号資産におけるティッカーシンボルとは、トークンおよびプロジェクトを判別するための文字から成る一意の組み合わせを指します。例えば、よく知られているティッカーは、BTC(Bitcoin)やETH(Ethereum)などがあります。この様な略称は、トレーダーが暗号資産を判別する上で大切な役割を担っています。

暗号資産の市場では、複数のプロジェクトが同一のティッカーを使用できるため、注意が必要です。ティッカーが偶然同一となる場合もある一方、悪質な場合もあります。トレーダーの方が暗号資産の取引・入出金を行う際は、十分注意してください。正当なプロジェクトと類似または同一のティッカーを用いた詐欺的または時価総額が極端に低いプロジェクトに関しては警戒を怠らないようにしてください。

この記事では、暗号資産のティッカーシンボルを正確に判別する方法を解説していきます。

ブロックエクスプローラーを用いてトークン / ティッカーシンボルを正確に判別する方法とは?

取引または入出金を希望する暗号資産のコントラクトアドレスおよびプロジェクト関連情報の検証は、常に重要になります。

以下は、2つの「USDT」プロジェクトの実例です。一方は正当なプロジェクトであり、もう一方はそのなりすましです。続いて、ロゴと名前以外で正当なプロジェクトを判別する方法を解説していきます。

銘柄A -「USDT」のなりすまし

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銘柄Aは、一見したところ正当なUSDTのように見えます。ところが、「概要-Overview」および「市場-Market」セクションに着目すると、同トークンの総供給量は200億米ドルとなっているものの、同トークンホルダー数は2,161人となっており、時価総額が0米ドルとなっています。また、循環供給量についての情報が記載されていません。

銘柄B - 正当なUSDT

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こちらは、バイナンスに上場しているUSDTのブロックエクスプローラーページです。同トークンホルダー数は、約400万人と記載されています。また、合計送付数は1億8,700回、総供給量は360億米ドルとも記載されています。

USDTは時価総額で最大のステーブルコインであるため、銘柄Aと比較すると、この様な数字は理にかなっていることが分かります。加えて、「市場-Market」セクションでは、時価総額および循環供給量に関する詳細情報も確認できます。

ヒント:外部の定評あるブロックチェーンエクスプローラーを用いて、暗号資産情報の調査および検証を追加で行うとより安心です。

入出金を行う前にするべきこととは?

1. 最初に、取引のテストを実施

新しいアドレスに暗号資産を送付する際、まずは少額(失っても影響がない数量)を送付し、送付先アドレスを確認した後、本来の入出金を行うことをお勧めします。

2. トークンのコントラクトアドレスの確認

入出金を開始する前に、受取先の取引所がトークンのコントラクトアドレスに対応している事を必ず確認してください。誤った送付先アドレスへの資金の送付などの問題を防ぐことができます。バイナンスでは、アプリの入出金ページのコントラクト情報セクションで、コントラクト情報を確認できます。

トークン入出金の際、ネットワークを指定し、[コントラクト情報]の横にある[i]をタップすると、コントラクト情報が表示されます。

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3. 対応しているブロックチェーンネットワークの確認

同一のティッカーおよびブロックチェーンアドレスが複数のネットワークに対応しているトークンもあります。例えば、BNBはBSCとEthereumネットワークの両方に対応しています。この様なトークンは同一の名前を共有する一方、別個のものとなっています。

資金が正しいアドレスに着金するには、入出金希望のトークンに関連するブロックチェーンネットワークを確認した上、取引を進めてください。誤ったネットワークを指定された場合、誤ったアドレスにトークンが送付され、資金を取り戻せなくなる可能性があります。

ヒント:公式の入出金状況ページにアクセスし、バイナンスで取り扱いのある全てのトークン(コイン)およびネットワークのリアルタイムの状況を確認できます。

4. トークンブリッジには注意

取引所の中には、トークンブリッジによる送付に対応していないものもあります。トークンのコントラクトアドレスを確認し、送付先の取引所に対応している事を検証した上、手続きを進めてください。

ブリッジ先のスマートコントラクトからのトークン送付は、スマートコントラクトへの入金と解釈される場合があります。バイナンスからの入金がお客様のアカウントに反映されない場合、資産の回収のために申し立てを提出していただく必要があります。

ヒント:ブリッジされたトークンを個人ウォレットに入金された後、一般的なブロックチェーン取引の形でバイナンスウォレットへ送付すると安心です。その際は、必ず取引のテストを実施してください。

誤ったアドレスへの入金や資金の損失などの問題が発生した場合、以下のリンク先をご参照ください。

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