Yahoo Newsによると、Amazon.com Inc.は、オプションを導入してからわずか1年余りで、自社プラットフォームでの購入にPayPal Holdings Inc.のVenmo決済サービスの使用を停止することを決定した。Venmoからの通知によると、VenmoはAmazonウォレットの支払い方法として追加できなくなり、すでに有効にしている顧客も1月10日以降は使用できなくなる。通知では「最近の変更」について触れられているが、詳細は明らかにされていない。Amazonの顧客は引き続きVenmoのデビットカードとクレジットカードを使用できる。

ペイパルとアマゾンは2022年10月に提携を開始した。デビッド・トグット率いるエバーコア社のアナリストによると、ペイパルはベンモをより効果的に収益化することを目指し、アマゾンはより若い顧客層への露出を求めている。彼らは、消費者がベンモでの決済を好みの決済方法として選択しなかったため、廃止はおそらく採用不足によるものだと考えている。カリフォルニア州サンノゼに本拠を置くペイパルは、インフレにより消費者が店内での買い物に戻り支出を減らす中、一部のプラットフォームで減速を経験している。同社は新CEOのアレックス・クリスの下で上級管理職を再編し、消費者、中小企業、大企業に重点を置く3つの新しい事業部門を設立している。ペイパルの株価はニューヨーク時間午後1時15分時点で1.8%下落して58.46ドルとなり、S&P500金融株指数でその日のパフォーマンスが最悪だった5銘柄の1つとなった。同社の株価は今年18%下落しているが、S&P500金融株指数は4.3%上昇している。