ビットコイン(BTC)とイーサ(ETH)は、中東の混乱の高まりにトレーダーが反応したため、株式市場全体が下落し、原油価格が上昇したにもかかわらず、回復の兆しを見せた。

ビットコインとイーサリアムは、過去24時間でわずか0.2%の下落にとどまり、ほとんど変化がなかった。XRPは1.3%下落したが、カルダノのADAは0.4%上昇した。コインデスク市場指数(CMI)は0.19%下落し、多様化したトークン保有バスケットのわずかな損失を示した。

パレスチナ武装組織ハマスが土曜日早朝にイスラエルに向けて初めてミサイルを発射して以来、イスラエルとハマスの衝突は月曜日で3日目に突入した。この衝突がイランなどの近隣諸国に波及するのではないかという懸念が原油価格に影響を与えているようで、トレーダーらは供給に支障が出る可能性があるとの見方を示している。

「米国がイランの輸出に制裁を課した場合、原油市場にかなり劇的な影響が出る可能性がある」とエネルギー投資会社バイソン・インタレストの最高投資責任者ジョシュ・ヤング氏はCNBCに語った。「例えば、WTI原油が5ドルほど上がるのが妥当だと思う」

マーケットウォッチのデータによると、WTI原油は日曜日以来3.23%上昇し、3か月間の上昇率は16%に拡大した。一方、ブレント原油は3.5%近く上昇した。

アジアの株式市場は月曜日の取引開始後、下落した。インドのセンセックス指数は0.69%下落、上海総合指数は0.44%下落、シンガポールのストレーツ・タイムズ指数は0.2%下落した。米国の市場前先物は損失を示し、ダウ・ジョーンズ指数は0.77%下落、ハイテク株中心のナスダック100指数は0.86%下落した。