ワールドリバティーファイナンシャルの価格は、数か月にわたる政治的な勢いを受け、大きな変動を見せた。トランプ氏が後押しするこのトークンは、グリーンランドの戦略的な将来を巡る議論が再燃する中で、大幅な上昇となった。
そのストーリーは、今や勢いを失いつつある。外交的な緊張が緩和されると、投機的な関心が薄れ、直近の価格上昇が崩壊しかねないとの懸念が広がっている。
トランプ氏とグリーンランドの一件
ドナルド・トランプ氏が長年掲げてきたグリーンランドの取得構想を再び持ち出すと、ワールドリバティーファイナンシャルに対する関心が加速した。この構想は2019年に初めて浮上し、トランプ氏の再登場によって再燃。政治市場両面で注目を集めた。
トレーダーはこのシナリオを材料と見なした。地政学上の圧力が政策主導の上昇傾向につながると期待して、トランプ氏に関連した資産での買いに動いた。
2025年末には、グリーンランド及びデンマーク全土で抗議活動が拡大。デモ参加者は主権の移譲に反対し、自己決定権を強調した。
2026年1月、トランプ氏は「米国はグリーンランドに完全なアクセスを得る」と発言し、投機的な買いをあおった。
その後、当局は会談の主眼が防衛協力であり主権の移転ではないと説明した。ダボスで開催された世界経済フォーラムでは、トランプ氏が安全保障枠組みを発表し、欧州首脳らは明確な一線を強調した。
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WLFI保有者、利益確定の動き
状況の進展と共に投資家行動も急転した。2025年11月には、巨大保有者が約3億WLFIをわずか10日間で買い集めた。
この買いは、地政学的な緊張拡大が続くとの見通しに基づく動きであった。オンチェーンデータも、物語が2026年初頭まで持続すると考える強気なセンチメントを示していた。
だがこの構えは1月22日、トランプ氏が主権取得の意図を正式に撤回したことで一転した。協力枠組みが発表されると、保有者たちはポジションを縮小し始めた。
取引所預け入れ残高は1日で17億1000万WLFIから19億4000万WLFIへと急増。2億3000万トークン、約37億円相当が24時間で売却された。この動きは、材料消滅による今後の価値低下への懸念を映し出している。
モメンタム指標も、需要の縮小を裏付ける。「マネーフローインデックス(MFI)」は、直近の売りで買い圧力がほぼ消失したことを示している。鮮明な下落は、投機的な買い手がリスクを再評価し、WLFIから資金を引き揚げていることを反映。
MFIがゼロラインを割り込むと、売り圧力が確認される。そのシグナルは、とりわけ物語主導型の資産で下落局面が長引く前兆となる。新たな買い流入がなければ、WLFIはさらなる下落リスクにさらされることになる。流動性の薄まりも下押し圧力に加わる。
WLFIは、およそ3か月にわたって上昇ウェッジを描きつつ、0.164ドル近辺で推移。こうした形状は、長期上昇局面での勢い衰退のサインとされる。
一度は上値ブレイクの動きも見られたが、パターンの枠組みは維持されている。明確な下抜けが確認されれば、28%安となる0.1145ドルへの下落が見込まれる。
テクニカルな下方シグナルは、WLFIが0.143ドルのサポートを割った場合に発生する。この動きは2026年の最安値を記録する可能性がある。トランプ氏に左右されやすい性質から、追加の売り圧力も想定される。外交安定へ向かう流れが強まれば、一段と値下げ圧力が加速しそうだ。
政治的なレトリックが再燃すれば、強気なリスクは残る。トランプ氏がグリーンランド問題を再燃させれば、WLFIは0.165ドルから反発する可能性がある。0.182ドルを上回れば、投機的な関心の再燃を示唆する。
0.193ドルまたはそれ以上を回復すれば、弱気パターンは否定される。その場合、0.200ドル付近を目指す展開が現実的となる。

