CMEグループのCEO兼会長テリー・ダフィー氏は、昨年の市場危機でFTX取引所などの有名企業が流動性に苦しみ破産申請したにもかかわらず、依然として仮想通貨に強気だ。

弱気相場にもかかわらず暗号通貨商品の上昇

ダフィー氏は2月8日のCNBCとのインタビューで、2022年のネガティブな出来事にもかかわらず、大手金融デリバティブ取引所では仮想通貨商品の「増加」が見られたと語った。

「年末に業界で起こったいくつかの問題を見て以来、ビットコインで何が起こっているのか本当に興味深い。暗号通貨業界全体が打撃を受け、その後11月から12月にかけて未決済残高が増加し、それがここでも続いている」と同氏は付け加えた。

ダフィー氏はまた、投資家、特に機関投資家が規制された市場に関心を示し始めていると述べた。例えば、投資家が仮想通貨を取引する場合、CMEのような規制された取引所で取引することを好むだろうと指摘した。

ダフィー氏、FRBのタカ派的姿勢についてコメント

インタビューの中でダフィー氏は、連邦準備制度理事会が引き続きタカ派的な姿勢をとっていることや、同社が将来の利上げにどう備えているかについてコメントした。CME会長は、利上げは良いビジネスであり、近い将来何が起こるかを予測するのは難しいと考えている。

「市場が指し示す方向を見ると、次の連銀会合に注目している。さらに0.25%の利上げが行われる可能性は90%あり、その後5月の会合では0.25%の利上げが行われる可能性は70%だ。フェデラルファンド(FF)先物は、年末までに下振れに転じる可能性を織り込んでいる」と同氏は述べた。

昨年以来、FRBはインフレ対策の一環としてフェデラルファンド金利を8回引き上げてきた。利上げは緩和し始めているものの、FRBはインフレがまだ抑えられていないと述べている。

一方、ダフィー氏の最新のコメントは、CMEが営業利益6億6800万ドル、純利益6億3800万ドルの2022年第4四半期財務報告を発表したタイミングで出された。

CMEグループのCEOは2022年の市場危機にもかかわらず暗号通貨に対して強気な姿勢を維持しているという記事が最初にCoinfomaniaに掲載されました。