CoinDeskによると、英国のリシ・スナック首相は、同国の総選挙を7月4日に実施すると発表した。この日には与党保守党が政権を失う可能性がある。2020年のEU離脱と新型コロナウイルスのパンデミックで特徴づけられる激動の14年間政権を握ってきた保守党は、仮想通貨業界の強力な支持者だ。同党は英国が仮想通貨業界の拠点になることを望んでいることを表明し、デジタル資産を規制対象の金融サービスとして認める法案の可決に重要な役割を果たしてきた。

3月、政府はダウニング街10番地にある首相官邸に仮想通貨コミュニティのメンバーを招き、同分野の法律制定への取り組みを再確認した。数週間以内にステーブルコインとステーキングに関する法律が発表されると予想されていたが、現在までにそのような提案はない。2019年12月に行われた前回の総選挙では、トーリー党としても知られる保守党が下院650議席のうち365議席を獲得し、労働党が202議席を獲得した。

労働党は仮想通貨業界に対する立場を明確にしていないが、投票意向調査によると、次の選挙では勝利する可能性が高い。仮想通貨関連法案については沈黙しているものの、労働党は英国がトークン化の中心地になることを望んでおり、イングランド銀行のデジタルポンド計画への支持を表明している。トークン化には、芸術作品や金塊など、現実世界の資産を表すブロックチェーンベースのオブジェクトの作成が含まれる。