報道によると、エジプトは4億7,900万ドル相当の人民元建て債券を発行し、中東と北アフリカで初めていわゆる「パンダ債」を発行した国となった。パンダ債の発行は、高価なドル融資からの脱却を目指すエジプトの試みの新たな一歩を示すものである。

エジプトの債務負担可能性の悪化

エジプトはアフリカの重債務国の一つで、最近約4億7,900万米ドル(約35億元)相当の人民元建て債券を発行した。伝えられるところによると、この3年債の価格は3.5%で、北アフリカの国が資金源を多様化する試みの一環である。

Business Insider によると、この債券の金利はエジプトの典型的な米ドル建て金利よりもはるかに低いという。エジプトにとって債務返済コストの削減は依然として優先事項であり、最近信用格付けがジャンクステータスより約7ノッチ低いCaa1に引き下げられた。格付け会社ムーディーズは、エジプトの債務持続可能性の悪化が同国の信用度格下げの理由の1つであると考えている。

しかし、ビジネス・インサイダーのレポートは、エジプトのマイト財務大臣が、エジプトは借入コストを抑制したいと述べたと伝えた。

マイテ氏は「厳しい高金利環境下で債務コストを削減するため、さまざまな資本市場を通じて資金源を多様化し、複数の機関から保証を得るために懸命に取り組んでいる」と報じられた。

エジプトの脱ドル化運動

「パンダ債」としても知られる人民元債券は、中国以外の企業が発行する債券です。この債券は中国国内でのみ販売でき、発行者は国外に資金を送金することはできない。このような債券を発行したことが知られている国はポーランドとフィリピンだけである。

いわゆるパンダ債を発行することにより、エジプトは中東および北アフリカ地域で最初の国となった。この動きはエジプト経済の脱ドル化という約束も果たすことになる。一方、エジプトはパンダ債に加え、円建て債「サムライ債」の発行を計画していると伝えられている。 $