ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は、選挙結果をめぐる国内の騒動を受け、ソーシャルメディア・プラットフォーム「X」を10日間禁止するよう命じた。

先月の選挙でマドゥロ氏が勝利したと宣言された後、ソーシャルメディアプラットフォームの所有者イーロン・マスク氏との論争が激化している。

マドゥロ大統領は木曜日、Xの所有者イーロン・マスク氏が「憎悪とファシズムを煽動している」と非難し、通信規制当局コナテルが提出した「以前はツイッターとして知られていたソーシャルネットワークXを10日間利用停止にすることを決定した」決議に署名したと述べた。

「イーロン・マスクはXの所有者であり、ソーシャルネットワーク自体のすべての規則に違反している」とマドゥロ大統領は政府支持団体のデモの後に語った。

「Xは10日間ベネズエラから出国しろ!」と彼は国営テレビで放送された演説で述べた。

選挙当局は7月28日の選挙でマドゥロ氏が51.2%の得票率で勝利したと発表したが、詳細な結果はまだ発表していない。

同紙によると、世論調査でトップに立っていた野党候補のエドムンド・ゴンザレス・ウルティア氏の得票率は44.2%だった。

この発表は、ソーシャルメディアでも広まった不正行為の非難を招いた。ベネズエラ国内および海外の国民から、マドゥロ大統領の退陣とゴンザレス氏の勝利の尊重を求める抗議活動が勃発した。

ブラジル、コロンビア、メキシコの外相は木曜日、共同声明で、国家選挙管理委員会(CNE)に投票結果を公表するよう求めた。

野党側は圧勝したと述べ、マドゥロ氏が権力の座に留まることが許されれば大規模な脱出が起きる可能性があると木曜日に警告した。